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「抗認知症薬の適用除外(仏)」

2018年12月1日号

 自動車事故頻発などで高齢者の認知症対策が国家課題となっている。専門医学会の推奨もあって抗認知症薬の処方率は、85歳以上高齢者の何と17%にも上る。 そんななか、フランスでは日本同様使用されていた抗認知症薬4種が、この8月突然保険適用から除外されることとなった。 有効性が不明瞭で、とくに重篤な副作用が問題視され、介護面のみに重点化されたのだ。 副作用面では、日本でも重篤な易怒性や歩行異常、高度頻脈などでもめた経緯がある。 とくに重要視されるのは易怒性に対する評価の違いだろう。一方で「易怒はよいことで飲み続けるべき」とする意見があるが、片や「暴れたため精神病院に入れられた例もあり、このいわば医原性認知症は問題だ」とする意見もあり評価は二分されている。 海外ではフランスの決定に追従する動きがあるようだが、日本でも再検討、再評価の必要性はあるよう...  自動車事故頻発などで高齢者の認知症対策が国家課題となっている。専門医学会の推奨もあって抗認知症薬の処方率は、85歳以上高齢者の何と17%にも上る。 そんななか、フランスでは日本同様使用されていた抗認知症薬4種が、この8月突然保険適用から除外されることとなった。 有効性が不明瞭で、とくに重篤な副作用が問題視され、介護面のみに重点化されたのだ。 副作用面では、日本でも重篤な易怒性や歩行異常、高度頻脈などでもめた経緯がある。 とくに重要視されるのは易怒性に対する評価の違いだろう。一方で「易怒はよいことで飲み続けるべき」とする意見があるが、片や「暴れたため精神病院に入れられた例もあり、このいわば医原性認知症は問題だ」とする意見もあり評価は二分されている。 海外ではフランスの決定に追従する動きがあるようだが、日本でも再検討、再評価の必要性はあるように思

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