医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

命運握る老練トップの「花道」

スズケンと東邦、業務提携の本質

2018年12月1日号

 スズケンと東邦ホールディングスが7月に発表した業務提携を契機に、医薬品卸業界の再編は一気に最終章に突入するのか。 双方がいくら将来の「合併」を否定したとしても、外部の「憶測」を打ち消せない状態が続く。よほどの失敗事例を生み出さない限り、提携関係が後退しないことを考えると、スズケンの別所芳樹会長、東邦HDの濱田矩男会長といった両経営トップが、「合併」をどのタイミングで決断するかに周囲の関心は高まるばかりだ。スズケン別所会長(右)と東邦HD濱田会長 思い返せば、メディパルホールディングスと、アルフレッサホールディングスの卸トップ2が「対等合併」を発表し、卸再編の最終章に突入したかに見えたのが、10年前の08年10月だった。ところが合併計画は、3ヵ月後の09年1月9日、破談。公正取引委員会の「審査延期」が表向きの理由で、国内市場に多大な影響力を及ぼす...  スズケンと東邦ホールディングスが7月に発表した業務提携を契機に、医薬品卸業界の再編は一気に最終章に突入するのか。 双方がいくら将来の「合併」を否定したとしても、外部の「憶測」を打ち消せない状態が続く。よほどの失敗事例を生み出さない限り、提携関係が後退しないことを考えると、スズケンの別所芳樹会長、東邦HDの濱田矩男会長といった両経営トップが、「合併」をどのタイミングで決断するかに周囲の関心は高まるばかりだ。スズケン別所会長(右)と東邦HD濱田会長 思い返せば、メディパルホールディングスと、アルフレッサホールディングスの卸トップ2が「対等合併」を発表し、卸再編の最終章に突入したかに見えたのが、10年前の08年10月だった。ところが合併計画は、3ヵ月後の09年1月9日、破談。公正取引委員会の「審査延期」が表向きの理由で、国内市場に多大な影響力を及ぼす「4

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence