医薬経済オンライン

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最先端機器を腐らす学会の利益相反オンチ

メーカー任せの施設認定

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2018年12月1日号

 アボット・バスキュラー・ジャパンが製造販売する「MitraClip NTシステム」(以下マイトラクリップ)は、17年10月に承認され、18年4月に保険償還が始まったばかりの最先端デバイスだ。心臓の左心房と左心室を隔てる僧房弁の閉鎖不全から血液の逆流を起こしている患者に、大腿部から挿入したカテーテルを用いて弁をクリップ止めし、逆流を減らす「経皮的僧帽弁接合不全修復術」に用いる。 9月には米コロンビア大学の医師たちが、この手術を受けた患者では心不全による入院が47%、死亡率も38%低下したという臨床研究結果をニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に報告している。一式221万円と決して安くはないが、外科手術に耐えられない高齢者など、多くの患者を救うであろうと期待されている。 欧州でのCEマーク取得が08年、米国食品医薬品局(FDA...  アボット・バスキュラー・ジャパンが製造販売する「MitraClip NTシステム」(以下マイトラクリップ)は、17年10月に承認され、18年4月に保険償還が始まったばかりの最先端デバイスだ。心臓の左心房と左心室を隔てる僧房弁の閉鎖不全から血液の逆流を起こしている患者に、大腿部から挿入したカテーテルを用いて弁をクリップ止めし、逆流を減らす「経皮的僧帽弁接合不全修復術」に用いる。 9月には米コロンビア大学の医師たちが、この手術を受けた患者では心不全による入院が47%、死亡率も38%低下したという臨床研究結果をニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に報告している。一式221万円と決して安くはないが、外科手術に耐えられない高齢者など、多くの患者を救うであろうと期待されている。 欧州でのCEマーク取得が08年、米国食品医薬品局(FDA)の

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