医薬経済オンライン

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「安易」と批判された国病の経営改善計画

医薬品購入費の抑制も「無理を通すわけには」

2018年12月1日号

「国立病院の経営改善計画は患者数の増加を盛り込んだ安易なものだった」――。 こんな報告書を出したのは会計検査院だ。独立行政法人「国立病院機構」が運営する全国142の国立病院の経営状況を会計検査院が調査した。その結果は「経営改善計画を立てていた92病院のうち、計画を達成したのは10病院に過ぎず、7割の65病院ではさらに収益が悪化している……」と散々な内容だった。 国立病院は旧陸海軍病院に傷痍軍人療養所、結核療養施設を寄せ集め、さらに増加が見込まれる疾患に対応するために新たに設立した国立がんセンターと国立循環器病センターを加えた医療・療養施設だ。当初は300近い施設だったが、第5次臨調(臨時行政調査会)の答申を受けて各地の病院を統合し、国立精神・神経センターや国際医療センター、成育医療センターなどに再編してきた。 独立行政法人に移行したのは04年。高度... 「国立病院の経営改善計画は患者数の増加を盛り込んだ安易なものだった」――。 こんな報告書を出したのは会計検査院だ。独立行政法人「国立病院機構」が運営する全国142の国立病院の経営状況を会計検査院が調査した。その結果は「経営改善計画を立てていた92病院のうち、計画を達成したのは10病院に過ぎず、7割の65病院ではさらに収益が悪化している……」と散々な内容だった。 国立病院は旧陸海軍病院に傷痍軍人療養所、結核療養施設を寄せ集め、さらに増加が見込まれる疾患に対応するために新たに設立した国立がんセンターと国立循環器病センターを加えた医療・療養施設だ。当初は300近い施設だったが、第5次臨調(臨時行政調査会)の答申を受けて各地の病院を統合し、国立精神・神経センターや国際医療センター、成育医療センターなどに再編してきた。 独立行政法人に移行したのは04年。高度専門

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