製薬企業の経営診断
事業の外延戦略推進が成功
―ロート、化粧品でも中堅規模に―
2018年12月1日号
ロート製薬は事業をアイケア関連、内服関連、スキンケア関連、その他に分類している。アイケアは点眼薬やコンタクトケア関連製品、内服は胃腸薬や漢方薬、サプリメント、スキンケアはメンソレータム関連製品や機能性化粧品で構成している。17年度の売上高構成比は、アイケアが11.1%、内服が10.8%、スキンケアが65.1%、その他が3%だった。 事業の出発は胃腸薬と点眼薬で、胃腸薬では「パンシロン」、点眼薬では「V–ロート」が知名度を高めた。現在もOTC点眼薬は市場シェア30%とトップを占めている。だが、祖業というべき内服、アイケアを大きく凌いで、スキンケアが売上高の3分の2を占めていることが注目される。 スキンケア領域への進出の契機となったのは、75年の米メンソレータムからブランドを取得し、皮膚用治療薬の展開を始めたことにある。88年にはメンソレータムを買収、同社...
ロート製薬は事業をアイケア関連、内服関連、スキンケア関連、その他に分類している。アイケアは点眼薬やコンタクトケア関連製品、内服は胃腸薬や漢方薬、サプリメント、スキンケアはメンソレータム関連製品や機能性化粧品で構成している。17年度の売上高構成比は、アイケアが11.1%、内服が10.8%、スキンケアが65.1%、その他が3%だった。 事業の出発は胃腸薬と点眼薬で、胃腸薬では「パンシロン」、点眼薬では「V–ロート」が知名度を高めた。現在もOTC点眼薬は市場シェア30%とトップを占めている。だが、祖業というべき内服、アイケアを大きく凌いで、スキンケアが売上高の3分の2を占めていることが注目される。 スキンケア領域への進出の契機となったのは、75年の米メンソレータムからブランドを取得し、皮膚用治療薬の展開を始めたことにある。88年にはメンソレータムを買収、同社の海
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