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経済記事の読み方

「崖っぷち」スルガ銀行は消滅か

不正融資発覚以降、悪材料が止まらない

2018年12月1日号

 シェアハウスへの不正融資が発覚したスルガ銀行の足元が揺れている。問題の発端となった投資目的の賃貸不動産向け融資の先細りで貸出金が減少するのは仕方ないとしても、それ以上に預金が減っており、今後の経営に大きな影を落としているからだ。 スルガ銀行の18年9月末の貸出金は約3兆円。前年同期比2000億円のマイナスに対し、預金は前年9月末約4兆円から1年後には6000億円も減少。預金が貸出金の3倍も減った計算になる。 低金利で預金は集まらないが、銀行も同じく低金利と企業の設備投資意欲の減退で運用難。預けてもらっても嬉しくない時代とはいえ、貸した金が返ってこなければ手元の現金は目減りする。融資金の回収が困難になれば、預金に頼るか、ほかから借りるしかない。  同行の資産(18年9月末)を見ると、現金預け金は1年前の9700億円から5300億円と手持ち現...  シェアハウスへの不正融資が発覚したスルガ銀行の足元が揺れている。問題の発端となった投資目的の賃貸不動産向け融資の先細りで貸出金が減少するのは仕方ないとしても、それ以上に預金が減っており、今後の経営に大きな影を落としているからだ。 スルガ銀行の18年9月末の貸出金は約3兆円。前年同期比2000億円のマイナスに対し、預金は前年9月末約4兆円から1年後には6000億円も減少。預金が貸出金の3倍も減った計算になる。 低金利で預金は集まらないが、銀行も同じく低金利と企業の設備投資意欲の減退で運用難。預けてもらっても嬉しくない時代とはいえ、貸した金が返ってこなければ手元の現金は目減りする。融資金の回収が困難になれば、預金に頼るか、ほかから借りるしかない。  同行の資産(18年9月末)を見ると、現金預け金は1年前の9700億円から5300億円と手持ち現金が

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