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データズームイン

調剤医療費「単価上昇」の終焉

2018年12月1日号

 厚生労働省が発表した医療費動向によると、18年度診療報酬改定直後の4〜5月の1日あたり医療費の伸び率は調剤だけがマイナスとなった。4月は8900円で▲4.8%、5月は8700円で▲3.3%だった。調剤のマイナスは、前回改定の16年度も記録している。1日あたり医療費は、患者の1ヵ月の受診回数を加味しないため、改定の影響が最も映し出される指標である。 近年は調剤薬局への風当たりが強い。話題の敷地内薬局でも募集した病院が、そこに開局したい薬局を競わせて金儲けしているものの、批判の矛先は薬局に向けられている。「薬局は金があるではないか」という指摘に調剤薬局関係者のほとんどは反論できなかった。 振り返ると、調剤薬局叩きは15年度あたりに加熱していた。表を見ると一目瞭然だが、15年度の調剤医療費の伸びは7.3%増で、医科入院の2.1%増(食事含まず)、医科入院外...  厚生労働省が発表した医療費動向によると、18年度診療報酬改定直後の4〜5月の1日あたり医療費の伸び率は調剤だけがマイナスとなった。4月は8900円で▲4.8%、5月は8700円で▲3.3%だった。調剤のマイナスは、前回改定の16年度も記録している。1日あたり医療費は、患者の1ヵ月の受診回数を加味しないため、改定の影響が最も映し出される指標である。 近年は調剤薬局への風当たりが強い。話題の敷地内薬局でも募集した病院が、そこに開局したい薬局を競わせて金儲けしているものの、批判の矛先は薬局に向けられている。「薬局は金があるではないか」という指摘に調剤薬局関係者のほとんどは反論できなかった。 振り返ると、調剤薬局叩きは15年度あたりに加熱していた。表を見ると一目瞭然だが、15年度の調剤医療費の伸びは7.3%増で、医科入院の2.1%増(食事含まず)、医科入院外の3

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