希少疾患療法－「次の新薬」を含めた包括支払い契約

Pharmacoeconomics━療法の価値━

第17回　嚢胞性繊維症治療薬オーカンビ（❶②③④）

2018年12月1日号

▽この2年、嚢胞性繊維症（CF）患者と家族は西欧各国で新薬アクセスを求めるアピールを続けてきた▽難関は英NICEだけではない。カナダは10月、オーカンビの公的保険提供の拒否方針を再確認した▽しかし、6月スウェーデン、9月オーストラリア、10月デンマークの合意と雪解けが進んでいる▽予算影響の限定と次の新薬アクセス保証を軸にした2017年のアイルランド合意の広がりがある　低い新薬受け入れの閾値だけではない。技術評価は時間を食い、アクセスの遅れは甚だしい―。批判に応えて欧州医薬品庁（EMA）の承認前に検討を始める道（STA）を整えた英NICE（医療技術評価機構）は、嚢胞性繊維症（CF）治療薬「オーカンビ」（ルマカフトル＋イバカフトル）でもEMA専門家委員会（CHMP）の推奨勧告の段階で行動に移したが、例によって「高すぎる。費用効果的でない」と拒んだ後、機密の交渉は打開の糸口も見い出せ... ▽この2年、嚢胞性繊維症（CF）患者と家族は西欧各国で新薬アクセスを求めるアピールを続けてきた▽難関は英NICEだけではない。カナダは10月、オーカンビの公的保険提供の拒否方針を再確認した▽しかし、6月スウェーデン、9月オーストラリア、10月デンマークの合意と雪解けが進んでいる▽予算影響の限定と次の新薬アクセス保証を軸にした2017年のアイルランド合意の広がりがある　低い新薬受け入れの閾値だけではない。技術評価は時間を食い、アクセスの遅れは甚だしい―。批判に応えて欧州医薬品庁（EMA）の承認前に検討を始める道（STA）を整えた英NICE（医療技術評価機構）は、嚢胞性繊維症（CF）治療薬「オーカンビ」（ルマカフトル＋イバカフトル）でもEMA専門家委員会（CHMP）の推奨勧告の段階で行動に移したが、例によって「高すぎる。費用効果的でない」と拒んだ後、機密の交渉は打開の糸口も見い出せな

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