眺望 医薬街道
地域医療支援体制は確保されていない
近藤正觀
2018年12月1日号
11月16日に厚生労働省の「地域医療支援病院のあり方検討会」が開催された。支援病院は「地域で必要な医療を確保し、地域の医療機関の連携を図る観点から、かかりつけ医を支援する病院が必要とされ、一定規模の病床をもち、救急にも対応でき、医師の研修などができる施設」として、97年の第3次改正医療法時に創設された。 機能としては、紹介患者に対する医療の提供、医療機器の共同利用の実施、救急医療の提供、地域医療従事者に対する研修の実施などが求められている。18年9月現在、全国に586施設あるが、地域医療の支援という観点からは疑問が生じる。厚労省は「在宅医療」を進めようとしているが、在宅の後方支援までカバーし切れていないのが実情だ。 他方、地域医療構想の達成に向けて、支援病院は「新公立病院プラン」や「公的医療機関等2025プラン」のなかで、構想区域の医療需要の...
11月16日に厚生労働省の「地域医療支援病院のあり方検討会」が開催された。支援病院は「地域で必要な医療を確保し、地域の医療機関の連携を図る観点から、かかりつけ医を支援する病院が必要とされ、一定規模の病床をもち、救急にも対応でき、医師の研修などができる施設」として、97年の第3次改正医療法時に創設された。 機能としては、紹介患者に対する医療の提供、医療機器の共同利用の実施、救急医療の提供、地域医療従事者に対する研修の実施などが求められている。18年9月現在、全国に586施設あるが、地域医療の支援という観点からは疑問が生じる。厚労省は「在宅医療」を進めようとしているが、在宅の後方支援までカバーし切れていないのが実情だ。 他方、地域医療構想の達成に向けて、支援病院は「新公立病院プラン」や「公的医療機関等2025プラン」のなかで、構想区域の医療需要の現状
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