医薬経済オンライン

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多国籍メガファーマ「タケダ」の誕生

「亡霊」を振り払い、広がる日本との距離

2018年12月15日号

 「オールド武田の亡霊」――投資家サイドがこう呼んで憚らない守旧派の抵抗は、総額7兆円という、日本のM&A史を塗り替える巨額買収を阻止することはできなかった。結局は従前の予想どおりだった。 武田薬品の創業家やOB株主約130人で構成される「武田薬品の将来を考える会」(考える会)は、同社によるアイルランド・シャイアーの買収に反対の意向を繰り返し訴えてきたが、買収後の経営方針に釘を刺すこともできなかった、というのが今回の顛末だ。 12月5日、クリストフ・ウェバー社長ら武田薬品によるシャイアー買収が、事実上決定した。同日朝に大阪市内で開かれた臨時株主総会で、武田薬品株主は買収対価の一部として割り当てる、約4兆円の新株発行を9割近い圧倒的賛成多数で議決。同日夜には、ダブリンで開かれたシャイアーの株主集会・株主総会で武田薬品による買収オファー受入れも...  「オールド武田の亡霊」――投資家サイドがこう呼んで憚らない守旧派の抵抗は、総額7兆円という、日本のM&A史を塗り替える巨額買収を阻止することはできなかった。結局は従前の予想どおりだった。 武田薬品の創業家やOB株主約130人で構成される「武田薬品の将来を考える会」(考える会)は、同社によるアイルランド・シャイアーの買収に反対の意向を繰り返し訴えてきたが、買収後の経営方針に釘を刺すこともできなかった、というのが今回の顛末だ。 12月5日、クリストフ・ウェバー社長ら武田薬品によるシャイアー買収が、事実上決定した。同日朝に大阪市内で開かれた臨時株主総会で、武田薬品株主は買収対価の一部として割り当てる、約4兆円の新株発行を9割近い圧倒的賛成多数で議決。同日夜には、ダブリンで開かれたシャイアーの株主集会・株主総会で武田薬品による買収オファー受入れも、ほ

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