医薬経済オンライン

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パンドラの箱を開ける河北報告書

肺がんX線検診に真っ向ダメ出し

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2018年12月15日号

  「当クリニックという一施設の組織的問題もさることながら、より根本的には、胸部エックス線検査を用いた肺がん検診という制度そのものに、大きな問題があるとの結論に達しました。より具体的にいえば、胸部エックス線検査が肺がんによる死亡率を減少させるための手法として有効であるという科学的根拠は、そもそも不十分なのです」「国や自治体のほうで、検診方法の限界と放射線を必要以上浴びることの危険性等の積極的な情報開示を怠ってきたことに、最大の原因があると考えます」 社会の常識を真っ向から否定する刺激的な文言が並ぶのは、12月13日に公表された「社会医療法人河北医療財団特別調査委員会調査報告書」だ。 東京都杉並区の実施した肺がん検診で40歳代女性のX線画像にあった陰影が見落とされ、その肺がんを原因として女性が6月に亡くなったというニュースを、ご記憶の方も多いこ...   「当クリニックという一施設の組織的問題もさることながら、より根本的には、胸部エックス線検査を用いた肺がん検診という制度そのものに、大きな問題があるとの結論に達しました。より具体的にいえば、胸部エックス線検査が肺がんによる死亡率を減少させるための手法として有効であるという科学的根拠は、そもそも不十分なのです」「国や自治体のほうで、検診方法の限界と放射線を必要以上浴びることの危険性等の積極的な情報開示を怠ってきたことに、最大の原因があると考えます」 社会の常識を真っ向から否定する刺激的な文言が並ぶのは、12月13日に公表された「社会医療法人河北医療財団特別調査委員会調査報告書」だ。 東京都杉並区の実施した肺がん検診で40歳代女性のX線画像にあった陰影が見落とされ、その肺がんを原因として女性が6月に亡くなったというニュースを、ご記憶の方も多いことと

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