医薬経済オンライン

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開拓に失敗した東大循環器内科

患者死亡で診療縮小

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2018年12月15日号

 12月1日号で「MitraClipNTシステム」(マイトラクリップ)という最先端デバイスを使える施設に関して、日本循環器学会で認定するフローが利益相反への配慮に欠けることを指摘し、学会代表理事の診療科ではマイトラクリップ術後の死亡事故も起きていると書いた。学会代表理事とは、小室一成・東京大学医学部附属病院・循環器内科教授のことだ。 その死亡事故を、独立系メディアの『ワセダクロニクル』と『選択』が11月末から報じている。 内容は私が聞いていた話とほぼ同じで、9月中旬、進行した拡張型心筋症の40歳代男性にマイトラクリップ術を行おうとして失敗、肺を傷つけ血気胸を発生させたが直後には気づかず、気づいた後も最大限の救命を行わず、術後16日で死亡させた。そもそも男性は症状が進み過ぎていて、添付文書に書かれた患者基準を満たしていなかった。死亡後も、家族へ経...  12月1日号で「MitraClipNTシステム」(マイトラクリップ)という最先端デバイスを使える施設に関して、日本循環器学会で認定するフローが利益相反への配慮に欠けることを指摘し、学会代表理事の診療科ではマイトラクリップ術後の死亡事故も起きていると書いた。学会代表理事とは、小室一成・東京大学医学部附属病院・循環器内科教授のことだ。 その死亡事故を、独立系メディアの『ワセダクロニクル』と『選択』が11月末から報じている。 内容は私が聞いていた話とほぼ同じで、9月中旬、進行した拡張型心筋症の40歳代男性にマイトラクリップ術を行おうとして失敗、肺を傷つけ血気胸を発生させたが直後には気づかず、気づいた後も最大限の救命を行わず、術後16日で死亡させた。そもそも男性は症状が進み過ぎていて、添付文書に書かれた患者基準を満たしていなかった。死亡後も、家族へ経過を

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