世界の医薬品業界
2018年、医薬品企業の2大潮流
第141回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2018年12月15日号
今回は12月ということもあり、18年における世界的製薬大手の2大潮流についてまとめてみよう。①世界的な製造の最適化 現在すでに低分子の慢性疾患薬は、その多くがジェネリック(GE)となっている。日本のGEの数量シェアは今年9月時点で72.6%だが、米国の外来向けはGEが約88%を占め、ブランド品は8剤にひとつ以下という状況だ。 FDA(米国食品医薬品局)は18年9月までの1年間で過去最高となる781のGEを承認しており(他に暫定承認が190)、価格競争の激化は避けられないし、低分子のブランド品は減っていく。バイオ医薬品においても、初期に登場した大型品は次々にバイオシミラー(BS)が登場しているため、値引きで対抗しようとすれば最新のバイオ製造設備に更新して売上げ原価を下げておく必要がある。 世界のブランド品大手20社の売上げ原価率の平均は16、17年とも2...
今回は12月ということもあり、18年における世界的製薬大手の2大潮流についてまとめてみよう。①世界的な製造の最適化 現在すでに低分子の慢性疾患薬は、その多くがジェネリック(GE)となっている。日本のGEの数量シェアは今年9月時点で72.6%だが、米国の外来向けはGEが約88%を占め、ブランド品は8剤にひとつ以下という状況だ。 FDA(米国食品医薬品局)は18年9月までの1年間で過去最高となる781のGEを承認しており(他に暫定承認が190)、価格競争の激化は避けられないし、低分子のブランド品は減っていく。バイオ医薬品においても、初期に登場した大型品は次々にバイオシミラー(BS)が登場しているため、値引きで対抗しようとすれば最新のバイオ製造設備に更新して売上げ原価を下げておく必要がある。 世界のブランド品大手20社の売上げ原価率の平均は16、17年とも27%
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録