医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

瞠目に値するロシュの大転換

第99回 新薬開発プラットホームの意義

生島准

2018年12月15日号

 どこの業界にも逸早く世界の変化に気付き、果敢に先手を打つイノベーターが存在する。製薬業界ではスイス・ロシュグループが創薬でコペルニクス的転回を始めた。ビッグデータによる創薬から患者アクセスまでをドライブする、製薬のプラットフォーマーへと変身する決断を下したのだ。日本の製薬企業がこの変化を見逃すと、バイオ医薬で世界の後塵を拝した轍を再び踏むことになる。「インターネットが金融業界やメディアのビジネスを大きく転換した。次は製薬業界に変革を起こすときが来た」とロシュの最高経営責任者のダニエル・オデイ氏は言明した。患者の遺伝的背景や生活環境とライフスタイルに応じて、患者個人に適合した医療を提供することは世界の潮流となっている。ビッグファーマや日本の製薬企業が診断薬事業部を売却してしまったが、ロシュはロシュ・ダイアグノスティクスという診断部門を抱...  どこの業界にも逸早く世界の変化に気付き、果敢に先手を打つイノベーターが存在する。製薬業界ではスイス・ロシュグループが創薬でコペルニクス的転回を始めた。ビッグデータによる創薬から患者アクセスまでをドライブする、製薬のプラットフォーマーへと変身する決断を下したのだ。日本の製薬企業がこの変化を見逃すと、バイオ医薬で世界の後塵を拝した轍を再び踏むことになる。「インターネットが金融業界やメディアのビジネスを大きく転換した。次は製薬業界に変革を起こすときが来た」とロシュの最高経営責任者のダニエル・オデイ氏は言明した。患者の遺伝的背景や生活環境とライフスタイルに応じて、患者個人に適合した医療を提供することは世界の潮流となっている。ビッグファーマや日本の製薬企業が診断薬事業部を売却してしまったが、ロシュはロシュ・ダイアグノスティクスという診断部門を抱え、

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