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審査建言

敷地内薬局と病院との連携をいかに進めるか

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2018年12月15日号

 病院前に連なる門前薬局が批判され続けているが、さらに医療機関との距離を短縮した「敷地内薬局」がいよいよ現実のものとなってきた。医薬分業全体が患者や国民の立場から見直されようとしている現在、「医薬分業破り」と問題視するのではなく、新しい医療の形態として、むしろ患者や国民のメリットとなるように位置付けていくべきではないだろうか。 今から30年以上前に、筆者が厚生省に在籍していた当時、厚生省が考えていた医薬分業は、地域の薬局がお互いに連携しながら、地域の調剤を担当し、地域の薬剤師会が医薬分業が円滑に進むように調整、調剤を担当する薬局は、関係する病院と情報交換を密に行い、必要に応じて病院の指導を受ける、というものだった。当時は長野県上田地区が医薬分業のモデルのひとつと考えられていた。 しかしその後、薬価差が縮小、医療機関が外来患者の院内調剤から...  病院前に連なる門前薬局が批判され続けているが、さらに医療機関との距離を短縮した「敷地内薬局」がいよいよ現実のものとなってきた。医薬分業全体が患者や国民の立場から見直されようとしている現在、「医薬分業破り」と問題視するのではなく、新しい医療の形態として、むしろ患者や国民のメリットとなるように位置付けていくべきではないだろうか。 今から30年以上前に、筆者が厚生省に在籍していた当時、厚生省が考えていた医薬分業は、地域の薬局がお互いに連携しながら、地域の調剤を担当し、地域の薬剤師会が医薬分業が円滑に進むように調整、調剤を担当する薬局は、関係する病院と情報交換を密に行い、必要に応じて病院の指導を受ける、というものだった。当時は長野県上田地区が医薬分業のモデルのひとつと考えられていた。 しかしその後、薬価差が縮小、医療機関が外来患者の院内調剤から手を

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