医薬経済気象台
世界経済はピークアウトした
―米国第一主義の影響拡大―
2018年12月15日号
平成最後の年末も、残すところ半月である。今年は世界が米国のトランプ大統領に振り回された。米国第一主義を旗印に国際協調を無視した言動に終始したが、これによって世界経済に変調をもたらす気配が見えてきた。米中貿易戦争の余波で、米国では物価高が影響して年末セールが期待ほどではないようだし、中国経済は成長鈍化の様相を一段と強めている。 OECD(経済協力開発機構)が11月21日発表した世界経済見通しでは、EU、新興国など米国以外の幅広い地域で減速が鮮明になってきたと指摘。世界経済は拡大のピークを通り過ぎ、19年は世界的に減速が避けられないとの見方をしている。 米国は中間選挙を終えて、上下両院のねじれが生じた。トランプ大統領も内政でトランプ流の成果を出すのが難しくなっている。それだけに20年の大統領選での再選をめざしているトランプ大統領の行動は、支持基盤...
平成最後の年末も、残すところ半月である。今年は世界が米国のトランプ大統領に振り回された。米国第一主義を旗印に国際協調を無視した言動に終始したが、これによって世界経済に変調をもたらす気配が見えてきた。米中貿易戦争の余波で、米国では物価高が影響して年末セールが期待ほどではないようだし、中国経済は成長鈍化の様相を一段と強めている。 OECD(経済協力開発機構)が11月21日発表した世界経済見通しでは、EU、新興国など米国以外の幅広い地域で減速が鮮明になってきたと指摘。世界経済は拡大のピークを通り過ぎ、19年は世界的に減速が避けられないとの見方をしている。 米国は中間選挙を終えて、上下両院のねじれが生じた。トランプ大統領も内政でトランプ流の成果を出すのが難しくなっている。それだけに20年の大統領選での再選をめざしているトランプ大統領の行動は、支持基盤をつ
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