医薬経済オンライン

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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

判断しない人たちの「依存」を助長する土壌

第18回

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2019年1月1日号

 行政とかかわりたくないなと心から思うのだが、こういう仕事をしているとかかわらざるを得ないこともある。そして、毎回行政の対応にウンザリしてしまうのだ。もちろん頑張っている行政マンもいる。だが、そういう人たちはその他大多数の頑張りたくない人たちの行動にかき消されてしまう。決まり切った仕事以外の曖昧な事例を前にすると、本当に誰も判断できない、というか、しようとしない。 前々回の11月1日号から予告しているように、ダイレクトにPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の話をしたい。しかし、その前にいかにこのPHRの実現が難しいのかを説明する必要があると感じた。これまで積み重なってきた悪い施策やシステムも一因だが、最も問題なのは、すべてのセクターの人が判断せずに「依存」している状況にあることだ。 18年12月初旬から、筆者の友人であり尊敬するタイのチェン...  行政とかかわりたくないなと心から思うのだが、こういう仕事をしているとかかわらざるを得ないこともある。そして、毎回行政の対応にウンザリしてしまうのだ。もちろん頑張っている行政マンもいる。だが、そういう人たちはその他大多数の頑張りたくない人たちの行動にかき消されてしまう。決まり切った仕事以外の曖昧な事例を前にすると、本当に誰も判断できない、というか、しようとしない。 前々回の11月1日号から予告しているように、ダイレクトにPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の話をしたい。しかし、その前にいかにこのPHRの実現が難しいのかを説明する必要があると感じた。これまで積み重なってきた悪い施策やシステムも一因だが、最も問題なのは、すべてのセクターの人が判断せずに「依存」している状況にあることだ。 18年12月初旬から、筆者の友人であり尊敬するタイのチェンマイ

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