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医政羅針盤

「生産性革命」でバラ色の世界が到来するか

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2019年1月1日号

 今年は今上陛下が譲位され、平成から新元号への改元が予定されている。ひとつの時代の節目となる今年の干支は己亥であり、足元を固めて次の段階をめざす年とされる。新しい時代を迎える日本社会は、どのような道を歩んでいくことになるのだろうか。 平成を振り返ると、バブル経済崩壊以降、長期間にわたって経済の低迷が続き、社会秩序も大きく動揺し、社会全体に将来不安が広がった。少子高齢化と人口減少も進んでいる。こうしたなか、力強い経済成長を実現するために、安倍政権が経済政策の中心に掲げているのが「人づくり革命」と「生産性革命」だ。これらは、次の時代に向けた重要課題に位置付けられている。 例えば、いわゆる「骨太の方針2018」においては、「少子高齢化が進む中、持続的な成長経路の実現に向けて潜在成長率を引き上げるため、サプライサイドの改革として、一人ひとりの人...  今年は今上陛下が譲位され、平成から新元号への改元が予定されている。ひとつの時代の節目となる今年の干支は己亥であり、足元を固めて次の段階をめざす年とされる。新しい時代を迎える日本社会は、どのような道を歩んでいくことになるのだろうか。 平成を振り返ると、バブル経済崩壊以降、長期間にわたって経済の低迷が続き、社会秩序も大きく動揺し、社会全体に将来不安が広がった。少子高齢化と人口減少も進んでいる。こうしたなか、力強い経済成長を実現するために、安倍政権が経済政策の中心に掲げているのが「人づくり革命」と「生産性革命」だ。これらは、次の時代に向けた重要課題に位置付けられている。 例えば、いわゆる「骨太の方針2018」においては、「少子高齢化が進む中、持続的な成長経路の実現に向けて潜在成長率を引き上げるため、サプライサイドの改革として、一人ひとりの人材の

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