医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

経済記事の読み方

不祥事と再編続いた金融業界

18年回顧と19年展望

2019年1月1日号

 18年の金融業界を象徴する存在がスルガ銀行だった。2月にシェアハウスに対する不正融資が表面化し、10月に金融庁が業務改善命令を出すまで、断続的に報道が続いた。 融資を受けたのは、主に働き盛りの30歳代、40歳代で不動産投資に入れあげる個人投資家だった。人材派遣会社と不動産仲介会社が結託して怪しい貧困ビジネスを展開するシェアハウス賃貸業。その本質を半ば知りながら、貸付を続行した地方銀行のモラルが問題だった。 同行の業績はその後も低迷、預金が貸出金の3倍のスピードで減少。収益力の高さに地銀の優等生と持ち上げていた金融庁はメンツを潰されて困惑している。30年間ワンマン経営者として君臨してきた創業家の岡野光喜前会長が失脚したことで、再編圧力は加速するだろう。 同じく壮年世代の拝金主義が際立ったのは、1月に起きた仮想通貨「コインチェック」の580億円流失...  18年の金融業界を象徴する存在がスルガ銀行だった。2月にシェアハウスに対する不正融資が表面化し、10月に金融庁が業務改善命令を出すまで、断続的に報道が続いた。 融資を受けたのは、主に働き盛りの30歳代、40歳代で不動産投資に入れあげる個人投資家だった。人材派遣会社と不動産仲介会社が結託して怪しい貧困ビジネスを展開するシェアハウス賃貸業。その本質を半ば知りながら、貸付を続行した地方銀行のモラルが問題だった。 同行の業績はその後も低迷、預金が貸出金の3倍のスピードで減少。収益力の高さに地銀の優等生と持ち上げていた金融庁はメンツを潰されて困惑している。30年間ワンマン経営者として君臨してきた創業家の岡野光喜前会長が失脚したことで、再編圧力は加速するだろう。 同じく壮年世代の拝金主義が際立ったのは、1月に起きた仮想通貨「コインチェック」の580億円流失事件

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence