医薬経済オンライン

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風疹緊急対策の「こけ脅し」

これでは次の流行すら防げない

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2019年1月1日号

 13年シーズン以来の風疹流行が始まっており、このまま放置すると春先から爆発的に患者が増え、それに伴って妊婦の感染によるCRS(先天性風疹症候群)や人工妊娠中絶も増えると懸念されている。流行の中心になっているのが、幼少期に予防接種をきちんと受けていない30~50歳代の男性だ。  これに対して20年度までの風疹排除を目標に掲げていた厚生労働省は12月11日、39~56歳の男性を対象として、風疹の抗体検査と、その結果抗体価が低かった人へのワクチン接種を19年から3年間は原則無料にすると発表した。  13年シーズンに後手後手を引いて45人のCRS児を誕生させてしまった厚労省が過去を反省して本気になったのかと期待したのだが、残念ながら調べれば調べるほど失望が深くなる。  今回の流行に関しては自然収束を待つと言っているのに等しいし、次の...  13年シーズン以来の風疹流行が始まっており、このまま放置すると春先から爆発的に患者が増え、それに伴って妊婦の感染によるCRS(先天性風疹症候群)や人工妊娠中絶も増えると懸念されている。流行の中心になっているのが、幼少期に予防接種をきちんと受けていない30~50歳代の男性だ。  これに対して20年度までの風疹排除を目標に掲げていた厚生労働省は12月11日、39~56歳の男性を対象として、風疹の抗体検査と、その結果抗体価が低かった人へのワクチン接種を19年から3年間は原則無料にすると発表した。  13年シーズンに後手後手を引いて45人のCRS児を誕生させてしまった厚労省が過去を反省して本気になったのかと期待したのだが、残念ながら調べれば調べるほど失望が深くなる。  今回の流行に関しては自然収束を待つと言っているのに等しいし、次の流

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