安堵の製薬業界と手ぐすねの財務省
薬価・消費税改定で厚労省“迷走”も「10月実施」確定
2019年1月1日号
「厚生労働省のほうが混乱しているから、変な話になっているんだ」 18年11月上旬、安倍晋三首相とも近い自民党の厚労関係幹部は、薬価・消費税改定の「時期」をめぐる攻防が長引くなか、露骨に不快感を示していた。消費税率の10%への引き上げは年度途中の19年10月。これに伴い、18年9月の薬価調査結果を反映した市場実勢価格に基づく引き下げを「いつ実施するのか」が大きな懸案となった。 実際は政府の19年度予算編成のクライマックスである麻生太郎財務相と根本匠厚労相の大臣折衝までもつれた。12月17日、製薬業界が望むとおり、ようやく「19年10月実施」が確定したが、それまでにどんな経過を辿ったのか。4月に前倒しとしても「半年分」 この問題は、小誌の姉妹紙『RISFAX』が、18年2月20日付で「薬価・消費税改定に『2段階案』浮上、政府検討」などと報じ、表面化した。2段階案は19...
「厚生労働省のほうが混乱しているから、変な話になっているんだ」 18年11月上旬、安倍晋三首相とも近い自民党の厚労関係幹部は、薬価・消費税改定の「時期」をめぐる攻防が長引くなか、露骨に不快感を示していた。消費税率の10%への引き上げは年度途中の19年10月。これに伴い、18年9月の薬価調査結果を反映した市場実勢価格に基づく引き下げを「いつ実施するのか」が大きな懸案となった。 実際は政府の19年度予算編成のクライマックスである麻生太郎財務相と根本匠厚労相の大臣折衝までもつれた。12月17日、製薬業界が望むとおり、ようやく「19年10月実施」が確定したが、それまでにどんな経過を辿ったのか。4月に前倒しとしても「半年分」 この問題は、小誌の姉妹紙『RISFAX』が、18年2月20日付で「薬価・消費税改定に『2段階案』浮上、政府検討」などと報じ、表面化した。2段階案は19年4
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