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平成の30年間で日本の製薬産業は……

2019年1月1日号

 平成の30年間を振り返って日本の製薬産業の変貌を見てみたい。89年(平成元年)は4月に消費税(税率3%)が導入された。医療用医薬品は医療サービスが非課税になったことから、メーカー、卸段階の課税を医療機関に転嫁する方法が困難な問題として議論された。方策として、在庫を調整した消費税額分2.4%を上乗せした薬価改定を4月に実施した。2月に旧厚生省薬務局は医薬分業の推進を指示。再評価では、がん免疫療法剤の「クレスチン」と「ピシバニール」の効能が大幅に削減され12月から実施された。 製薬企業の動向としては、M&Aに関連した動きの多い年だった。山之内製薬が米シャクリーを完全子会社化、藤沢薬品が米ライフォメッドを買収、中外製薬が米ジェン・プローブを買収、大塚製薬が米ファーマバイトを買収、協和発酵が模範薬品と業務提携。小粒な案件だが、製薬各社は積極的にM&A...  平成の30年間を振り返って日本の製薬産業の変貌を見てみたい。89年(平成元年)は4月に消費税(税率3%)が導入された。医療用医薬品は医療サービスが非課税になったことから、メーカー、卸段階の課税を医療機関に転嫁する方法が困難な問題として議論された。方策として、在庫を調整した消費税額分2.4%を上乗せした薬価改定を4月に実施した。2月に旧厚生省薬務局は医薬分業の推進を指示。再評価では、がん免疫療法剤の「クレスチン」と「ピシバニール」の効能が大幅に削減され12月から実施された。 製薬企業の動向としては、M&Aに関連した動きの多い年だった。山之内製薬が米シャクリーを完全子会社化、藤沢薬品が米ライフォメッドを買収、中外製薬が米ジェン・プローブを買収、大塚製薬が米ファーマバイトを買収、協和発酵が模範薬品と業務提携。小粒な案件だが、製薬各社は積極的にM&Aに

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