やはり「鬼門」となる安倍政権の亥年

求心力「維持」は相当に困難

2019年1月15日号

　19年は春の統一地方選と夏の参院選が重なる、12年に１回の「亥年選挙」の年だ。安倍晋三首相にとって、11月20日まで首相を続ければ通算在職日数が歴代１位となる年でもある。ただ、自民党は選挙での苦戦も予想される。首相が求心力を保つ材料も底をついてきた。12年12月の発足から丸６年に及ぶ第２次安倍政権だが、参院選以降は一気に失速する可能性をはらんでいる。　19年度の政府予算案も固まった、年の瀬の12月18日午前。東京・永田町の自民党本部では役員会が開かれていた。出席者を見回して臨時国会での苦労を労った後、安倍首相は一転表情を引き締め、19年の亥年選挙へ向けて檄を飛ばした。　「（12年前の亥年の）07年参院選以降、政局は不安定になりました。同じことを繰り返すわけには参りません。４月の統一地方選で基盤を固め、参院選に臨みたいと考えています」　07年の参院選では、年金の... 　19年は春の統一地方選と夏の参院選が重なる、12年に１回の「亥年選挙」の年だ。安倍晋三首相にとって、11月20日まで首相を続ければ通算在職日数が歴代１位となる年でもある。ただ、自民党は選挙での苦戦も予想される。首相が求心力を保つ材料も底をついてきた。12年12月の発足から丸６年に及ぶ第２次安倍政権だが、参院選以降は一気に失速する可能性をはらんでいる。　19年度の政府予算案も固まった、年の瀬の12月18日午前。東京・永田町の自民党本部では役員会が開かれていた。出席者を見回して臨時国会での苦労を労った後、安倍首相は一転表情を引き締め、19年の亥年選挙へ向けて檄を飛ばした。　「（12年前の亥年の）07年参院選以降、政局は不安定になりました。同じことを繰り返すわけには参りません。４月の統一地方選で基盤を固め、参院選に臨みたいと考えています」　07年の参院選では、年金の記録

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