OBSERVER
日本医薬品卸売業連合会会長 鈴木 賢
2019年1月15日号
頻繁な価格交渉はおかしい――18年4月から「流通改善ガイドライン」(GL)がスタートし、初めて実施された18年9月の薬価本調査の結果は「7.2%」でした。この薬価差水準は十分ですか。鈴木 どういうかたちでこの数値が出てきたのか、少しも説明がない。17年よりも後発品の数量は増えているし、そうすると薬価差は拡大する傾向がある。 流通改善GLに沿ったものの考え方からすると、7.2%はまだまだ改善する余地がある。流通改善のステップとしては、前進したということは事実。決して駄目な結果ではなかった。――薬価差益を一部の経営資源としている医療機関・調剤薬局で、流通改善GLに対する理解は進んでいるのでしょうか。鈴木 「国主導」で流通改善が必要と全面に出ていて、今後も取り組まないといけない。GLを基本的なものと捉える必要がある。GLに基づき、(卸は)価格交渉に臨んで...
頻繁な価格交渉はおかしい――18年4月から「流通改善ガイドライン」(GL)がスタートし、初めて実施された18年9月の薬価本調査の結果は「7.2%」でした。この薬価差水準は十分ですか。鈴木 どういうかたちでこの数値が出てきたのか、少しも説明がない。17年よりも後発品の数量は増えているし、そうすると薬価差は拡大する傾向がある。 流通改善GLに沿ったものの考え方からすると、7.2%はまだまだ改善する余地がある。流通改善のステップとしては、前進したということは事実。決して駄目な結果ではなかった。――薬価差益を一部の経営資源としている医療機関・調剤薬局で、流通改善GLに対する理解は進んでいるのでしょうか。鈴木 「国主導」で流通改善が必要と全面に出ていて、今後も取り組まないといけない。GLを基本的なものと捉える必要がある。GLに基づき、(卸は)価格交渉に臨んでいる
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