医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

19年の株式市場は何を「期待」するのか

武田のシャイアー買収は医薬品業界の刺激に

クレディ・スイス證券 酒井文義

2019年1月15日号

 いきなり株価を語るようなタイトルから始まり恐縮だが、企業収益を先読みするという意味で、株式市場における医薬品セクターの株価パフォーマンスは将来を占うひとつの指標として捉えられる。 本稿では年始の号ということもあり、筆者の本業である証券アナリストの視点から19年の医薬品業界/企業の動向を探ってみたい。なお株価の動向や水準は本稿執筆時点の12月20日を基にしている。 18年を振り返ってみると、株式市場全体を代表する指標のひとつであるTOPIXは年初から12月20日時点までで16.5%下落しているが、医薬品セクターのパフォーマンスは17業種中2番目で1.9%の下落となっている。結果として市場全体を17.5%上回っており、非常に堅調な1年であったと言える。 医薬品セクターの株価が堅調であった要因は複数考えられるが、第1は米国と中国の貿易摩擦及び米国の貿易政策の転換...  いきなり株価を語るようなタイトルから始まり恐縮だが、企業収益を先読みするという意味で、株式市場における医薬品セクターの株価パフォーマンスは将来を占うひとつの指標として捉えられる。 本稿では年始の号ということもあり、筆者の本業である証券アナリストの視点から19年の医薬品業界/企業の動向を探ってみたい。なお株価の動向や水準は本稿執筆時点の12月20日を基にしている。 18年を振り返ってみると、株式市場全体を代表する指標のひとつであるTOPIXは年初から12月20日時点までで16.5%下落しているが、医薬品セクターのパフォーマンスは17業種中2番目で1.9%の下落となっている。結果として市場全体を17.5%上回っており、非常に堅調な1年であったと言える。 医薬品セクターの株価が堅調であった要因は複数考えられるが、第1は米国と中国の貿易摩擦及び米国の貿易政策の転換に

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence