医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

国内製薬大手、それぞれの立ち位置

新生タケダと中外の激突、各社の課題

㈱薬新 井高恭彦

2019年1月15日号

 19年初の業界記者会見は武田薬品のシャイアー買収に関する説明会(1月7日開催)だった。18年12月5日の臨時株主総会で、買収に必要な新株発行が承認され、1月8日に買収が完了した。買収総額は約6兆2000億円で、日本企業の買収・合併では過去最高。株式交換、新株発行、社債発行、銀行借り入れなど、複数の手段を組み合わせた「金融工学的な買収」とも言える。 武田の有利子負債は、この買収で約6兆円に膨らむが、4年後の23年3月までにEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の2倍以下に抑え込む方針を示している。武田経営陣や一部のアナリストは、買収による負債拡大、その後の負債圧縮計画は、外部の投資格付け機関の信用評価を十分、得られるレベルで「問題なし」と繰り返し強調してきた。業界最大のパーティー「業界四団体新年賀詞交歓会」は19年も盛大に開かれた。 しかしな...  19年初の業界記者会見は武田薬品のシャイアー買収に関する説明会(1月7日開催)だった。18年12月5日の臨時株主総会で、買収に必要な新株発行が承認され、1月8日に買収が完了した。買収総額は約6兆2000億円で、日本企業の買収・合併では過去最高。株式交換、新株発行、社債発行、銀行借り入れなど、複数の手段を組み合わせた「金融工学的な買収」とも言える。 武田の有利子負債は、この買収で約6兆円に膨らむが、4年後の23年3月までにEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の2倍以下に抑え込む方針を示している。武田経営陣や一部のアナリストは、買収による負債拡大、その後の負債圧縮計画は、外部の投資格付け機関の信用評価を十分、得られるレベルで「問題なし」と繰り返し強調してきた。業界最大のパーティー「業界四団体新年賀詞交歓会」は19年も盛大に開かれた。 しかしながら

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence