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注目新薬と市場展望

医薬品業界「10大びっくり」19年版

第29回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2019年1月15日号

 ウォール街では翌年に「実現しそうで、実現しそうにないこと」を列挙し、想像力を鍛える風習がある。今年も本稿で試みてみたい。①四半期再算定で売上高上位製品が軒並みめった切りに 「オプジーボ」や「ハーボニー」の売上高急拡大を受けて、四半期毎の売上高チェックと潜在的な再算定が抜本的な薬価改定で導入された。厚生労働省医政局経済課がIQVIAデータを見ているという事実は、ちょっとした衝撃でもある。すでにC型肝炎治療剤「マヴィレット」の薬価が今年2月から引き下げられ、日本ではイノベーションが報われず、ペナルティを受けるという代表例である。 算定対象は売上高350億円以上の製品であるが、適応拡大で売上高が急拡大する製品は決して珍しくない。運用の方法によっては多くの製品が算定を受けるかもしれない。今のところ、非小細胞肺がん治療剤「タグリッソ」(アストラゼ...  ウォール街では翌年に「実現しそうで、実現しそうにないこと」を列挙し、想像力を鍛える風習がある。今年も本稿で試みてみたい。①四半期再算定で売上高上位製品が軒並みめった切りに 「オプジーボ」や「ハーボニー」の売上高急拡大を受けて、四半期毎の売上高チェックと潜在的な再算定が抜本的な薬価改定で導入された。厚生労働省医政局経済課がIQVIAデータを見ているという事実は、ちょっとした衝撃でもある。すでにC型肝炎治療剤「マヴィレット」の薬価が今年2月から引き下げられ、日本ではイノベーションが報われず、ペナルティを受けるという代表例である。 算定対象は売上高350億円以上の製品であるが、適応拡大で売上高が急拡大する製品は決して珍しくない。運用の方法によっては多くの製品が算定を受けるかもしれない。今のところ、非小細胞肺がん治療剤「タグリッソ」(アストラゼネ

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