医薬経済オンライン

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卸大再編の「引き金」となった秋山愛生舘

最後の社長が語るスズケンとの合併の真相

2019年1月15日号

 卸業界にとって、間もなく幕を閉じる「平成」の30年間は、「再編」の時代だった。「流通改善」と「薬価制度改革」が大きな引き金で、日本医薬品卸売業連合会の会員数は403社から72社に減少、再編の時代を物語っている。 北海道ナンバーワン卸の座を築いていた「秋山愛生舘」も、スズケンとの98年の合併で、姿を消した卸のなかの1社だった。 2社の合併は、数ある平成の合併のなかで、とりわけメーカーと卸に衝撃を与え、脚光を浴びた。その理由は、メーカーの支配を受けない「独立系卸」を志向するスズケンと、「武田系卸」の一角を占める秋山愛生舘が、メーカー系列を超え主体となって断行したからだ。 全国展開をめざすスズケンにとっては、北海道の事業基盤を獲得したほか、エリア限定だが、最大手の武田薬品との取引が始まることとなった。そういう意味では、スズケン/秋山愛生舘の合併は...  卸業界にとって、間もなく幕を閉じる「平成」の30年間は、「再編」の時代だった。「流通改善」と「薬価制度改革」が大きな引き金で、日本医薬品卸売業連合会の会員数は403社から72社に減少、再編の時代を物語っている。 北海道ナンバーワン卸の座を築いていた「秋山愛生舘」も、スズケンとの98年の合併で、姿を消した卸のなかの1社だった。 2社の合併は、数ある平成の合併のなかで、とりわけメーカーと卸に衝撃を与え、脚光を浴びた。その理由は、メーカーの支配を受けない「独立系卸」を志向するスズケンと、「武田系卸」の一角を占める秋山愛生舘が、メーカー系列を超え主体となって断行したからだ。 全国展開をめざすスズケンにとっては、北海道の事業基盤を獲得したほか、エリア限定だが、最大手の武田薬品との取引が始まることとなった。そういう意味では、スズケン/秋山愛生舘の合併は、メ

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