医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

過疎地医療を救うか「病院巡回バス」

新潟・阿賀町の取り組みはモデルケースに

2019年1月15日号

「診療所の先生から紹介状を貰ったけど、どうやって病院に行ったらええんかねぇ……」と話すのは、ある過疎地に住む老婦人だ。今や、過疎地の高齢者にとっては、病気を心配する前に高度医療を行う総合病院に通院する交通手段が悩みのタネ。多くの県で高度医療を行う病院は県都に集中し、遠く離れた山間の過疎地では通院する交通手段がなくなりつつある。 新潟県もそういう過疎地を抱える自治体のひとつ。県の端から端までの距離が福岡―鹿児島間に匹敵する同県は、最も高速バスが発達した自治体と言われる。ただ、内情は東京の新宿や渋谷、東京ディズニーランド行きの高速バスこそ人気だが、県都・新潟市と県内各地とを結ぶ高速バスは利用者減と運転手不足が重なり会社経営が悪化している。しかも冬は豪雪地帯を走らねばならないことも加わって、減便、廃止に追い込まれてきた。 だが、そんななかで同県の... 「診療所の先生から紹介状を貰ったけど、どうやって病院に行ったらええんかねぇ……」と話すのは、ある過疎地に住む老婦人だ。今や、過疎地の高齢者にとっては、病気を心配する前に高度医療を行う総合病院に通院する交通手段が悩みのタネ。多くの県で高度医療を行う病院は県都に集中し、遠く離れた山間の過疎地では通院する交通手段がなくなりつつある。 新潟県もそういう過疎地を抱える自治体のひとつ。県の端から端までの距離が福岡―鹿児島間に匹敵する同県は、最も高速バスが発達した自治体と言われる。ただ、内情は東京の新宿や渋谷、東京ディズニーランド行きの高速バスこそ人気だが、県都・新潟市と県内各地とを結ぶ高速バスは利用者減と運転手不足が重なり会社経営が悪化している。しかも冬は豪雪地帯を走らねばならないことも加わって、減便、廃止に追い込まれてきた。 だが、そんななかで同県の阿

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence