医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

世界が注目するニプロの挑戦

第100回 ステミラックの製造技術を磨く

生島准

2019年1月15日号

 日本の再生医療の実用化が第2段階に入った。しかし、同時に大日本住友製薬、アステラス製薬、富士フイルム、JCRファーマや多数の再生医療ベンチャー企業などにとって新たな関門も見えてきた。 18年12月28日、医薬品医療機器法(薬機法)で新たに設置された再生医療商品の第2号商品が、製造販売承認を得た。自家骨髄由来の間葉系幹細胞「ステミラック注」(一般名=ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)である。札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所再生医療学部門の本望修教授とニプロが開発した。重症脊椎損傷(脊損)患者への治療薬として7年間の条件付き承認で、2月にも薬価収載される見通しだ。リハビリ以外に治療法がなかった脊損患者にとって、運動や感覚機能の回復が期待できる特効薬となる。 一方、15年9月に薬機法で初めて認可された再生医療製品となった大阪大学とテルモ...  日本の再生医療の実用化が第2段階に入った。しかし、同時に大日本住友製薬、アステラス製薬、富士フイルム、JCRファーマや多数の再生医療ベンチャー企業などにとって新たな関門も見えてきた。 18年12月28日、医薬品医療機器法(薬機法)で新たに設置された再生医療商品の第2号商品が、製造販売承認を得た。自家骨髄由来の間葉系幹細胞「ステミラック注」(一般名=ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)である。札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所再生医療学部門の本望修教授とニプロが開発した。重症脊椎損傷(脊損)患者への治療薬として7年間の条件付き承認で、2月にも薬価収載される見通しだ。リハビリ以外に治療法がなかった脊損患者にとって、運動や感覚機能の回復が期待できる特効薬となる。 一方、15年9月に薬機法で初めて認可された再生医療製品となった大阪大学とテルモが開

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