医薬経済オンライン

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後発品特許訴訟で記された「ある戦略」

ケミファとコーアイセイにカルテルの疑い

2019年2月1日号

 後発品企業にとって前例がない出来事となった。1月22日午前、日本ケミファ(東京都)とコーアイセイ(山形県)の2社に公正取引委員会が独占禁止法(不当な取引制限)の容疑で立ち入り検査した。2社が扱う高リン血症治療薬「炭酸ランタン水和物OD錠250㎎」「同500㎎」について、医薬品卸への仕切価格でカルテルを結んでいた疑いがあるという。公取委は詳細を明かさないが、値崩れを防ぐ目的が事実とすれば、価格が高止まりし患者の医療費負担に跳ね返ってくる可能性がある。 炭酸ランタンOD錠は、バイエル薬品の「ホスレノール」の後発品。安さが売りのはずの後発品でありながら、価格の高止まりを画策したとすれば悪質と言える。ただ、業界内では驚きとともに「なぜ、この2社だったのか」という疑問がある。コーアイセイは後発品企業としては有名ではなく、日本ケミファも後発品事業に...  後発品企業にとって前例がない出来事となった。1月22日午前、日本ケミファ(東京都)とコーアイセイ(山形県)の2社に公正取引委員会が独占禁止法(不当な取引制限)の容疑で立ち入り検査した。2社が扱う高リン血症治療薬「炭酸ランタン水和物OD錠250㎎」「同500㎎」について、医薬品卸への仕切価格でカルテルを結んでいた疑いがあるという。公取委は詳細を明かさないが、値崩れを防ぐ目的が事実とすれば、価格が高止まりし患者の医療費負担に跳ね返ってくる可能性がある。 炭酸ランタンOD錠は、バイエル薬品の「ホスレノール」の後発品。安さが売りのはずの後発品でありながら、価格の高止まりを画策したとすれば悪質と言える。ただ、業界内では驚きとともに「なぜ、この2社だったのか」という疑問がある。コーアイセイは後発品企業としては有名ではなく、日本ケミファも後発品事業に力を

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