医薬経済気象台
忍び寄る世界不況の不安
―増加するリスク要因―
2019年2月1日号
国際政治学者イアン・ブレマー氏率いる米コンサルティング会社ユーラシア・グループは、19年は世界の政治情勢が「一段と悪い方向に向かう」との予想を1月7日に発表した。年初に世界政治の10大リスクを発表するのが恒例になっており、その的中度が高いことから世界的に注目されている。18年はトップに中国の影響力拡大を挙げ、軍事力の増強やテクノロジーの覇権をめざして米中間の軋轢が高まると予想したが、現実に米中間の軋轢は通商戦争の激化に象徴されるように増大の一途を辿っている。 今年のリスクのトップに挙げたのは「悪い種」だ。これだけではわかりにくいが、世界政治情勢の悪化の動きをこのように表現した。米国ではトランプ大統領の政治姿勢が国内の分断を強め、民主主義が揺らいでいる。欧州では英国のEU離脱が混迷し、ポピュリズムの台頭でフランス、ドイツなど主要国の政権基盤が...
国際政治学者イアン・ブレマー氏率いる米コンサルティング会社ユーラシア・グループは、19年は世界の政治情勢が「一段と悪い方向に向かう」との予想を1月7日に発表した。年初に世界政治の10大リスクを発表するのが恒例になっており、その的中度が高いことから世界的に注目されている。18年はトップに中国の影響力拡大を挙げ、軍事力の増強やテクノロジーの覇権をめざして米中間の軋轢が高まると予想したが、現実に米中間の軋轢は通商戦争の激化に象徴されるように増大の一途を辿っている。 今年のリスクのトップに挙げたのは「悪い種」だ。これだけではわかりにくいが、世界政治情勢の悪化の動きをこのように表現した。米国ではトランプ大統領の政治姿勢が国内の分断を強め、民主主義が揺らいでいる。欧州では英国のEU離脱が混迷し、ポピュリズムの台頭でフランス、ドイツなど主要国の政権基盤が弱体
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