医薬経済オンライン

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製薬企業の経営診断

CSR経営で着実な成長

―日本化薬、抗がん剤で強い基盤―

2019年2月1日号

 日本化薬の18年3月期事業構成を売上高構成比で見ると機能化学品事業40.3%、医薬事業28.3%、セイフティシステムズ事業26.1%、アグロ事業その他が5.2%だ。トップは樹脂や色素、触媒の基盤技術を生かした機能化学品事業であり、事業内容からすれば化学品企業ということになる。それでも医薬品で確固たる位置を確保しているのは抗がん剤領域である。69年に発売した自社製品の「ブレオマイシン」をはじめ、後発品やバイオシミラー(BS)を含め40品目と業界トップの製品ラインアップを抱え、スペシャリティファーマの位置付けを確固たるものにしているためだ。 医薬事業の基本的経営方針は、得意分野のがん領域と得意技術のミセル化に注力し、最良の製品を出していくことだ。さらにBSでのポジションを確立して、これを成長基盤のひとつと掲げている。ミセル化では抗がん剤パクリタキセル内包...  日本化薬の18年3月期事業構成を売上高構成比で見ると機能化学品事業40.3%、医薬事業28.3%、セイフティシステムズ事業26.1%、アグロ事業その他が5.2%だ。トップは樹脂や色素、触媒の基盤技術を生かした機能化学品事業であり、事業内容からすれば化学品企業ということになる。それでも医薬品で確固たる位置を確保しているのは抗がん剤領域である。69年に発売した自社製品の「ブレオマイシン」をはじめ、後発品やバイオシミラー(BS)を含め40品目と業界トップの製品ラインアップを抱え、スペシャリティファーマの位置付けを確固たるものにしているためだ。 医薬事業の基本的経営方針は、得意分野のがん領域と得意技術のミセル化に注力し、最良の製品を出していくことだ。さらにBSでのポジションを確立して、これを成長基盤のひとつと掲げている。ミセル化では抗がん剤パクリタキセル内包の高

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