鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
勉強せず手玉に取られる医師 プロとしてのプライドはどこに?
第79回
2019年2月1日号
長年、医療現場を取材していて、ずっと不思議に思うことがある。それは、同業者のことを「本当に勉強していないヤツが多い」と嘆く医師が少なくないことだ。 「勉強していない」というのはつまり、重要な論文どころか診療ガイドラインでさえロクに読みもせず、エビデンスのない処方や処置をしているという意味だ。筆者ら医療記者・ライターは、医師の中でも著名で勉強家のオピニオンリーダーを取材することがほとんどだ。そういう医師たちから見ると、一般の医師は呆れるほど勉強していないというのだ。 私大文系の筆者から見ると、医学部は天を仰ぎ見るほど偏差値が高い。よほどの天才でない限り猛勉強が必要なはずだし、医学部のすべての単位をクリアして、医師国家試験に受かるにも、それなりの努力が求められる。そんな「勉強好きな人たち」の集まりのはずなのに、医師になった途端、多くの人が...
長年、医療現場を取材していて、ずっと不思議に思うことがある。それは、同業者のことを「本当に勉強していないヤツが多い」と嘆く医師が少なくないことだ。 「勉強していない」というのはつまり、重要な論文どころか診療ガイドラインでさえロクに読みもせず、エビデンスのない処方や処置をしているという意味だ。筆者ら医療記者・ライターは、医師の中でも著名で勉強家のオピニオンリーダーを取材することがほとんどだ。そういう医師たちから見ると、一般の医師は呆れるほど勉強していないというのだ。 私大文系の筆者から見ると、医学部は天を仰ぎ見るほど偏差値が高い。よほどの天才でない限り猛勉強が必要なはずだし、医学部のすべての単位をクリアして、医師国家試験に受かるにも、それなりの努力が求められる。そんな「勉強好きな人たち」の集まりのはずなのに、医師になった途端、多くの人が勉強
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