医薬経済オンライン

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ゾフルーザを「誰」が殺すのか

濫用の陰にPMDAの不可解な判断

ロハス・メディカル編集発行人 川口恭

2019年2月15日号

 先駆け審査指定制度の適用第1号として昨年2月に承認され、今冬から本格登場となった抗インフルエンザウイルス薬の「ゾフルーザ」(塩野義製薬)が、一気にジャンルの中で5割近い数量シェアを獲得し品薄になっているのは、皆さんもご存じのことと思う。 1回経口だけで済むというゾフルーザの内服方法は、ライバルである「タミフル」の1日2回経口5日や「イナビル」の1回吸入と比べて、明らかに使い勝手がいい。夢の薬であるかのように報じるマスメディアもあり、踊らされた患者が処方を希望するのは、わからないでもない。 だからといって、シェア5割は異常だ。 使用実績が少なく、治験でタミフルと同等の効き目しか示していないのに1治療あたりの薬価がタミフル後発品の3.5倍にもなる。つまり、ほかの薬と比較衡量すれば優先順位が低くなるはずのものを、見境なく処方してしまう医師たち...  先駆け審査指定制度の適用第1号として昨年2月に承認され、今冬から本格登場となった抗インフルエンザウイルス薬の「ゾフルーザ」(塩野義製薬)が、一気にジャンルの中で5割近い数量シェアを獲得し品薄になっているのは、皆さんもご存じのことと思う。 1回経口だけで済むというゾフルーザの内服方法は、ライバルである「タミフル」の1日2回経口5日や「イナビル」の1回吸入と比べて、明らかに使い勝手がいい。夢の薬であるかのように報じるマスメディアもあり、踊らされた患者が処方を希望するのは、わからないでもない。 だからといって、シェア5割は異常だ。 使用実績が少なく、治験でタミフルと同等の効き目しか示していないのに1治療あたりの薬価がタミフル後発品の3.5倍にもなる。つまり、ほかの薬と比較衡量すれば優先順位が低くなるはずのものを、見境なく処方してしまう医師たちの

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