技術革新と製薬企業の明日
細胞医療実用化へ果敢に挑戦
第101回 工業化へ向け政府は戦略を練り直せ
生島准
2019年2月15日号
ついに再生医療の工業化が始まった。1月29日、ノバルティスは神戸医療産業都市推進機構に、CD19陽性のB細胞性白血病の特効薬「キムリア」(CAR–T細胞)の製造技術移転を完了したと発表した。キムリアは欧米で17年に発売、日本も承認間近で、初夏には上市の見込みだ。同機構はPIC/S GMPに懸命に対応し、CAR–T細胞などの細胞医薬を世界に供給できる細胞製造工場を誕生させた。急発展する再生医療は研究室を飛び出し、細胞医薬のバリューチェーンを確立する段階に突入した。 ノバルティスは、スイス・スタイン、米モーリス・プレーンズ、神戸市、中国上海など6ヵ所に、CAR–T細胞の製造拠点を確保。さらに細胞医薬の受託製造企業の仏セルフォーキュアを買収。中国CBMGとも提携し、技術移転が完了したら、買収で上海に細胞医薬の製造拠点を確保するオプションを手に入れた。...
ついに再生医療の工業化が始まった。1月29日、ノバルティスは神戸医療産業都市推進機構に、CD19陽性のB細胞性白血病の特効薬「キムリア」(CAR–T細胞)の製造技術移転を完了したと発表した。キムリアは欧米で17年に発売、日本も承認間近で、初夏には上市の見込みだ。同機構はPIC/S GMPに懸命に対応し、CAR–T細胞などの細胞医薬を世界に供給できる細胞製造工場を誕生させた。急発展する再生医療は研究室を飛び出し、細胞医薬のバリューチェーンを確立する段階に突入した。 ノバルティスは、スイス・スタイン、米モーリス・プレーンズ、神戸市、中国上海など6ヵ所に、CAR–T細胞の製造拠点を確保。さらに細胞医薬の受託製造企業の仏セルフォーキュアを買収。中国CBMGとも提携し、技術移転が完了したら、買収で上海に細胞医薬の製造拠点を確保するオプションを手に入れた。「i
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