医薬経済オンライン

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産業革新投資機構崩壊で官民ファンドの不調

ベンチャー支援よりゾンビ企業保護に軍配か

2019年2月15日号

 昨年末、社長以下9人の民間出身取締役全員が一斉辞任した「産業革新投資機構」(JIC)は今も業務停止状態のままだ。JICは、4期連続赤字が続いたジャパンディスプレイの再建に資金を提供したりしていた「産業革新機構」(現JIC傘下のINCJ)を改組した日本最大の「官民ファンド」である。 今までのようなゾンビ企業救済ではなく、純粋にベンチャー企業の支援・育成を行う投資会社で、アベノミクスの「3本の矢」の目玉。経済産業省はJICのトップに元三菱UFJフィナンシャル・グループ副社長の田中正明氏を迎え、昨年9月にスタート。最初の投資先として選んだのが米国の創薬ベンチャーで、西海岸に2200億円の投資枠を設けるファンドを立ち上げた。 ところが、そこに降って湧いたのが田中社長に「最大1億2000万円の報酬」が支払われるという新聞報道。菅義偉官房長官が異...  昨年末、社長以下9人の民間出身取締役全員が一斉辞任した「産業革新投資機構」(JIC)は今も業務停止状態のままだ。JICは、4期連続赤字が続いたジャパンディスプレイの再建に資金を提供したりしていた「産業革新機構」(現JIC傘下のINCJ)を改組した日本最大の「官民ファンド」である。 今までのようなゾンビ企業救済ではなく、純粋にベンチャー企業の支援・育成を行う投資会社で、アベノミクスの「3本の矢」の目玉。経済産業省はJICのトップに元三菱UFJフィナンシャル・グループ副社長の田中正明氏を迎え、昨年9月にスタート。最初の投資先として選んだのが米国の創薬ベンチャーで、西海岸に2200億円の投資枠を設けるファンドを立ち上げた。 ところが、そこに降って湧いたのが田中社長に「最大1億2000万円の報酬」が支払われるという新聞報道。菅義偉官房長官が異論を

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