経済記事の読み方
メガバンクが医薬業界M&Aに熱視線
業容拡大で一致、ともに海外志向
2019年2月15日号
今年は海外における大型の企業買収でメガバンクの出番が増えそうだ。 新春早々、三菱UFJ銀行が米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)による米バイオ製薬大手セルジーンの買収で、約2兆円を融資するとのニュースが出た。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は今のところ正式発表していないが、実現すれば邦銀の海外企業融資では過去最大で、武田薬品のシャイアー買収における同行のつなぎ融資分をも上回ると推定される。 セルジーンの買収資金は約3.8兆円。買収を組成し財務アドバイザーを務め融資も行うのが投資銀行のモルガン・スタンレーだ。しかしモルガン・スタンレーだけでは買収資金を集めるまでの「つなぎ融資」を賄えないことから、モルガン・スタンレーに24%を出資しているMUFGに協調融資を持ちかけたとみられる。メガバンクの狙いも、つなぎ融資にあ...
今年は海外における大型の企業買収でメガバンクの出番が増えそうだ。 新春早々、三菱UFJ銀行が米製薬大手ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)による米バイオ製薬大手セルジーンの買収で、約2兆円を融資するとのニュースが出た。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は今のところ正式発表していないが、実現すれば邦銀の海外企業融資では過去最大で、武田薬品のシャイアー買収における同行のつなぎ融資分をも上回ると推定される。 セルジーンの買収資金は約3.8兆円。買収を組成し財務アドバイザーを務め融資も行うのが投資銀行のモルガン・スタンレーだ。しかしモルガン・スタンレーだけでは買収資金を集めるまでの「つなぎ融資」を賄えないことから、モルガン・スタンレーに24%を出資しているMUFGに協調融資を持ちかけたとみられる。メガバンクの狙いも、つなぎ融資にある
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