医薬経済オンライン

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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

低下する陸自の有事医療能力

第69回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2019年2月15日号

 表の「傷病者数」にあるように日本で病院前外傷救護教育と言えば、交通事故での重症外傷傷病者1人に1隊の救急隊が対応するものが主流だ。国際標準の教育プログラムであるITLSでも日本向けに交通事故主体にアレンジされたままだ。 世界的に外傷救護教育は01年~11年の対テロ戦争における戦傷病治療の研究成果を反映させ、12年以降大きな発展を遂げた。表の「ITLS国際」のとおり、教育シナリオの内容も2年に1度の更新速度で進化している。筆者は一般社団法人の「TACMEDA」で、ITLSの事態対処版教育プログラムを日本国内に普及させるべく努めているが、こちらは3ヵ月に1度内容を更新するほど変化が早い。 図1にあるように、交通事故死は年間1万6000人以上が亡くなっていた70年代から、現在では約3600人にまで減少。あと数年で2500人未満を達成する見通しだ。事...  表の「傷病者数」にあるように日本で病院前外傷救護教育と言えば、交通事故での重症外傷傷病者1人に1隊の救急隊が対応するものが主流だ。国際標準の教育プログラムであるITLSでも日本向けに交通事故主体にアレンジされたままだ。 世界的に外傷救護教育は01年~11年の対テロ戦争における戦傷病治療の研究成果を反映させ、12年以降大きな発展を遂げた。表の「ITLS国際」のとおり、教育シナリオの内容も2年に1度の更新速度で進化している。筆者は一般社団法人の「TACMEDA」で、ITLSの事態対処版教育プログラムを日本国内に普及させるべく努めているが、こちらは3ヵ月に1度内容を更新するほど変化が早い。 図1にあるように、交通事故死は年間1万6000人以上が亡くなっていた70年代から、現在では約3600人にまで減少。あと数年で2500人未満を達成する見通しだ。事故は

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