医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界 

拡大と寡占化が進む抗がん剤市場

第143回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2019年2月15日号

 日本では製薬企業の希望退職者募集が相次いで発表されている。大型品のパテント切れは必ずやってくるし、抗がん剤や「ヒュミラ」、「エンタイビオ」などの炎症性免疫疾患薬を除けば、世界の医薬品市場は縮小しているので、欧米でもそれに対応した人員削減は多い。 グラクソ・スミスクラインはトップ製品の「アドエア・ディスカス」に1月31日、米国で初めてマイランのジェネリックが承認されたため、19年の1株利益の見通しを▲5〜9%と引き下げており、呼吸器用薬担当者は減らすことになるだろう。しかし、今後のパイプラインを考えると、最大の市場がある抗がん剤は外せないため、GSKの2月6日の決算発表では、昨年7月以降、抗がん剤の資産を2倍の16に増やし、18年は新しいR&D戦略として既存分野以外は免疫、遺伝学、新技術に焦点を当てた重要な年になったとしている。 世界的にはリスト...  日本では製薬企業の希望退職者募集が相次いで発表されている。大型品のパテント切れは必ずやってくるし、抗がん剤や「ヒュミラ」、「エンタイビオ」などの炎症性免疫疾患薬を除けば、世界の医薬品市場は縮小しているので、欧米でもそれに対応した人員削減は多い。 グラクソ・スミスクラインはトップ製品の「アドエア・ディスカス」に1月31日、米国で初めてマイランのジェネリックが承認されたため、19年の1株利益の見通しを▲5〜9%と引き下げており、呼吸器用薬担当者は減らすことになるだろう。しかし、今後のパイプラインを考えると、最大の市場がある抗がん剤は外せないため、GSKの2月6日の決算発表では、昨年7月以降、抗がん剤の資産を2倍の16に増やし、18年は新しいR&D戦略として既存分野以外は免疫、遺伝学、新技術に焦点を当てた重要な年になったとしている。 世界的にはリストラ

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