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論点

ESG情報開示で注目されるSASBの手法と指標

環境金融研究機構代表理事 藤井良広

2019年2月15日号

 ESGの3文字が日本の企業の間で飛び交う。持続可能な企業価値は、収益などの財務要因だけでなく、非財務要因の「E」(環境)、「S」(社会)、「G」(ガバナンス)を統合して評価することが求められるためだ。だが、非財務要因の把握は簡単ではない。多くの企業が統合報告書、サステナビリティ報告書などの開示に取り組むなかで、最近、注目を集めるのが、「サステナブル会計基準機構」(SASB)の基準である。 SASBは米国の非営利団体で、18年11月に産業別の非財務情報の開示基準を公表した。SASBは企業が抱えるESG要因は、産業や業種によって重みが違う、との視点から、11産業79業種に分けた産業・業種別基準を6年がかりで整理したのが最大の特徴だ。 11の産業分類には医療産業も「ヘルスケア産業」として位置付けられている。その対象業種としてバイオテクノロジー・医薬品...  ESGの3文字が日本の企業の間で飛び交う。持続可能な企業価値は、収益などの財務要因だけでなく、非財務要因の「E」(環境)、「S」(社会)、「G」(ガバナンス)を統合して評価することが求められるためだ。だが、非財務要因の把握は簡単ではない。多くの企業が統合報告書、サステナビリティ報告書などの開示に取り組むなかで、最近、注目を集めるのが、「サステナブル会計基準機構」(SASB)の基準である。 SASBは米国の非営利団体で、18年11月に産業別の非財務情報の開示基準を公表した。SASBは企業が抱えるESG要因は、産業や業種によって重みが違う、との視点から、11産業79業種に分けた産業・業種別基準を6年がかりで整理したのが最大の特徴だ。 11の産業分類には医療産業も「ヘルスケア産業」として位置付けられている。その対象業種としてバイオテクノロジー・医薬品、医

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