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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

PHR(→個別化医療)につながる素地をつくる②:専門職養成編

第20回

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2019年3月1日号

 今回のタイトルを「PHR→個別化医療」にした。よく考えたらPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)はその記録、データ自体であり、医療的介入にまで言及できていない用語だからだ。以前、元バイエル薬品会長の栄木憲和氏にお会いした際に、日本で個別化医療は無理だと明確に言われた。 しかし、もうこの連載は始まっていたので、このタイトルでやるしかない。とはいえ、個別化医療を進めるべく、世間の流れは大きく動いていると思う。 政府も個別化医療を目論んでいるのかはわからないが、医療・介護・保険のデータを一体的に集積し、利活用するということを進めているわけだから、かたちだけでも個別化医療を促進したいという考えがあるのだろう。医療だけじゃない。病気に罹った人の地域での暮らしも、個別化医療を達成できるように動いている。地域包括ケアがその最たるもので、医療も生活も基...  今回のタイトルを「PHR→個別化医療」にした。よく考えたらPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)はその記録、データ自体であり、医療的介入にまで言及できていない用語だからだ。以前、元バイエル薬品会長の栄木憲和氏にお会いした際に、日本で個別化医療は無理だと明確に言われた。 しかし、もうこの連載は始まっていたので、このタイトルでやるしかない。とはいえ、個別化医療を進めるべく、世間の流れは大きく動いていると思う。 政府も個別化医療を目論んでいるのかはわからないが、医療・介護・保険のデータを一体的に集積し、利活用するということを進めているわけだから、かたちだけでも個別化医療を促進したいという考えがあるのだろう。医療だけじゃない。病気に罹った人の地域での暮らしも、個別化医療を達成できるように動いている。地域包括ケアがその最たるもので、医療も生活も基本

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