医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

3月は景気の行方を占う重要な月

―焦点は期限を迎える米中協議―

2019年3月1日号

 早くも3月を迎えた。梅の花が咲き、春の足音が近づいている。春の芽吹きは嬉しいことだが、内外の政治経済にとって正念場となる重要な月でもある。このことを念頭に置いて3月の推移を注視したい。懸念材料のうち、経済への影響が大きい問題を概観する。 懸念材料は米国のトランプ大統領関連が多い。20年11月は大統領選があるが、まだ1年8ヵ月もあるではないかと考えてはいけない。野党の民主党からは大統領選出馬の声が相次ぎ、すでに選挙戦は始まっている。再選を狙うトランプ大統領は、ここへきての内政での失点があり、支持率は低下気味だ。焦燥感が増しており、これが言動に影響している。 トランプ・ドクトリンというべき米国第一主義の象徴が、就任以来強化を続けてきた保護主義政策で、この中心が米中貿易戦争である。保護主義の思想は高率関税策で具現化してきた。公約に掲げた貿易赤字...  早くも3月を迎えた。梅の花が咲き、春の足音が近づいている。春の芽吹きは嬉しいことだが、内外の政治経済にとって正念場となる重要な月でもある。このことを念頭に置いて3月の推移を注視したい。懸念材料のうち、経済への影響が大きい問題を概観する。 懸念材料は米国のトランプ大統領関連が多い。20年11月は大統領選があるが、まだ1年8ヵ月もあるではないかと考えてはいけない。野党の民主党からは大統領選出馬の声が相次ぎ、すでに選挙戦は始まっている。再選を狙うトランプ大統領は、ここへきての内政での失点があり、支持率は低下気味だ。焦燥感が増しており、これが言動に影響している。 トランプ・ドクトリンというべき米国第一主義の象徴が、就任以来強化を続けてきた保護主義政策で、この中心が米中貿易戦争である。保護主義の思想は高率関税策で具現化してきた。公約に掲げた貿易赤字の削

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