「断捨離」する協和キリンに待ち受ける難題
不退転の決意で改革進める「野武士」宮本社長
2019年3月1日号
“研究者天国”と呼ばれた会社と“三菱貴族”の代表的会社とが抗体技術という結納品を互いに持ち寄って、とりあえずは「打倒!中外製薬」あたりを名乗れる体制を拵えた――。08年10月に協和発酵とキリンファーマが経営統合して発足した協和発酵キリン(7月に協和キリンへと商号変更予定)のスタート時の状況は、こんなところだった。「最先端のバイオテクノロジーを駆使して(中略)日本発のグローバル・スペシャリティ・ファーマとなる」と夢は大きく掲げていたものの、当事者の志は別として、客観的には確たるエビデンスがあったように思えない。 そんな合併会社も、誕生から早くも10年超が経過した。この間、協和出身でキリングループとの合流を決断した初代社長・松田譲氏から、“ミスター・ポテリジェント”の異名をとった同じく協和出身の2代目社長・花井陳雄氏を経て、昨年3月、キリン出身の宮本昌志...
“研究者天国”と呼ばれた会社と“三菱貴族”の代表的会社とが抗体技術という結納品を互いに持ち寄って、とりあえずは「打倒!中外製薬」あたりを名乗れる体制を拵えた――。08年10月に協和発酵とキリンファーマが経営統合して発足した協和発酵キリン(7月に協和キリンへと商号変更予定)のスタート時の状況は、こんなところだった。「最先端のバイオテクノロジーを駆使して(中略)日本発のグローバル・スペシャリティ・ファーマとなる」と夢は大きく掲げていたものの、当事者の志は別として、客観的には確たるエビデンスがあったように思えない。 そんな合併会社も、誕生から早くも10年超が経過した。この間、協和出身でキリングループとの合流を決断した初代社長・松田譲氏から、“ミスター・ポテリジェント”の異名をとった同じく協和出身の2代目社長・花井陳雄氏を経て、昨年3月、キリン出身の宮本昌志氏が
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