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日本の製薬産業は衰退期に向かうのか

2019年3月1日号

 最近、製薬産業の活性化に関する提言などを目にすることがない。過去には、厚生労働省や日本製薬工業協会が「ビジョン」を何度か策定した。もともと「画餅」に過ぎないビジョンなど何の役にも立たないということなのか。製薬産業を取り巻く環境にあまりに変動要因が多く、将来予測を行うにはリスクが大きく、ビジョンなど描こうにも描けないということなのか。日本の多くの製薬企業がどうやって生き残っていくのかといった切羽詰まった現実的な問題に直面しており、長期のビジョンなどに構っている暇はないということか。だとしたら殺伐とした、夢の描けない製薬産業になりつつある。 客観的に日本の製薬産業の現状を観察すれば、確かにそこには「バラ色の未来」は見当たらない。むしろ20年、30年前よりも現実は、ますます厳しくなっていると思える。 筆者は日本の製薬産業の歴史的変遷を次のように...  最近、製薬産業の活性化に関する提言などを目にすることがない。過去には、厚生労働省や日本製薬工業協会が「ビジョン」を何度か策定した。もともと「画餅」に過ぎないビジョンなど何の役にも立たないということなのか。製薬産業を取り巻く環境にあまりに変動要因が多く、将来予測を行うにはリスクが大きく、ビジョンなど描こうにも描けないということなのか。日本の多くの製薬企業がどうやって生き残っていくのかといった切羽詰まった現実的な問題に直面しており、長期のビジョンなどに構っている暇はないということか。だとしたら殺伐とした、夢の描けない製薬産業になりつつある。 客観的に日本の製薬産業の現状を観察すれば、確かにそこには「バラ色の未来」は見当たらない。むしろ20年、30年前よりも現実は、ますます厳しくなっていると思える。 筆者は日本の製薬産業の歴史的変遷を次のように見て

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