医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

がん対策で「産業保健支援センター」の認知を

近藤正觀

2019年3月1日号

 競泳の池江璃花子選手(ルネサンス)が白血病を公表した。誠に勇気ある告白である。骨髄バンクには問い合わせが殺到している。 がんは今や2人に1人が罹患する。18年に新たに罹患する患者は100万人と推計されている。がん疾患治療の進歩は目覚ましく、16年の5年生存率は62.1%、最新では67.6%と言われている。がんサバイバーは今後増えていく一方だ。16年の働く世代(20~65歳)の罹患率30%を適用すれば、30万人の働くがん患者が出現することになる。この働く世代の30万人が退職する事態は社会の損失だ。 少々古いが厚生労働省のがん患者研究(04年)によると、就労問題について、勤務者の48%は勤務中だが、34%が依頼退職または解雇されたという。自営業者は68%が営業中だが、13%が廃業したとの報告がある。当時の5年生存率は57%程度だった。だが、9年後の13年調査でも依頼退職は30....  競泳の池江璃花子選手(ルネサンス)が白血病を公表した。誠に勇気ある告白である。骨髄バンクには問い合わせが殺到している。 がんは今や2人に1人が罹患する。18年に新たに罹患する患者は100万人と推計されている。がん疾患治療の進歩は目覚ましく、16年の5年生存率は62.1%、最新では67.6%と言われている。がんサバイバーは今後増えていく一方だ。16年の働く世代(20~65歳)の罹患率30%を適用すれば、30万人の働くがん患者が出現することになる。この働く世代の30万人が退職する事態は社会の損失だ。 少々古いが厚生労働省のがん患者研究(04年)によると、就労問題について、勤務者の48%は勤務中だが、34%が依頼退職または解雇されたという。自営業者は68%が営業中だが、13%が廃業したとの報告がある。当時の5年生存率は57%程度だった。だが、9年後の13年調査でも依頼退職は30.5

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence