医薬経済オンライン

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不動産を次々と売却する武田薬品

ウェバー社長も触れられない「聖域」

2019年3月15日号

 大阪市・道修町の一角にある「くすりの道修町資料館」に、武田薬品の歴史を知る〝生き字引〟と称される人物がいる。武田の元社員である深澤恒夫氏(74)だ。定年後、12年にこの資料館の館長を任された。薬の町、道修町の歴史を語る名物館長として、親しまれる。  武田と言えば、アイルランド・シャイアーの買収で製薬業界を驚かせたが、このような動きを深澤館長はどのように見ているのか。 「今の武田は、歴史で言えば明治維新のようなもの。武士の時代から、西洋化させる。いろいろ変わらないといかんと違いますか」  武田の238年の歴史から見れば、シャイアー買収はほんの一部に過ぎないのだろう。武田というブランドはそれほど信用があるらしい。実際、6.2兆円という巨額買収であっても、買収発表から2ヵ月も経たないうちに、銀行は3兆円にも上る現金融資を...  大阪市・道修町の一角にある「くすりの道修町資料館」に、武田薬品の歴史を知る〝生き字引〟と称される人物がいる。武田の元社員である深澤恒夫氏(74)だ。定年後、12年にこの資料館の館長を任された。薬の町、道修町の歴史を語る名物館長として、親しまれる。  武田と言えば、アイルランド・シャイアーの買収で製薬業界を驚かせたが、このような動きを深澤館長はどのように見ているのか。 「今の武田は、歴史で言えば明治維新のようなもの。武士の時代から、西洋化させる。いろいろ変わらないといかんと違いますか」  武田の238年の歴史から見れば、シャイアー買収はほんの一部に過ぎないのだろう。武田というブランドはそれほど信用があるらしい。実際、6.2兆円という巨額買収であっても、買収発表から2ヵ月も経たないうちに、銀行は3兆円にも上る現金融資を決

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