医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

現実味を増してきた景気不安

―OECDは一段の悪化を懸念―

2019年3月15日号

 米国トランプ大統領の登場は世界の政治情勢を混迷に陥れている。この権力者の勝手気ままな行動が世界経済を不況の深淵に追い込みかねない状況にある。この点を念頭において、景気の行方を考えていかなければならない。  トランプ大統領は気まぐれで独善的だから厄介だ。昨年来の世界経済の焦点は、米中貿易戦争で米中景気がどのように動いていくかということにある。すでに世界経済に大きく影響し、世界不況が急ぎ足で近付いている感がある。  3月1日が期限だった米中交渉は、決着がつかず期限延長となった。決着は3月下旬と予想される首脳会談に持ち越されているが、その可能性は薄い。北朝鮮との首脳会談の結末が、米中首脳会談の結末を予告しているように思える。トランプ大統領の気分次第ということもあるが、自分の身に関わる問題が急展開し、気もそぞろの状況にあると...  米国トランプ大統領の登場は世界の政治情勢を混迷に陥れている。この権力者の勝手気ままな行動が世界経済を不況の深淵に追い込みかねない状況にある。この点を念頭において、景気の行方を考えていかなければならない。  トランプ大統領は気まぐれで独善的だから厄介だ。昨年来の世界経済の焦点は、米中貿易戦争で米中景気がどのように動いていくかということにある。すでに世界経済に大きく影響し、世界不況が急ぎ足で近付いている感がある。  3月1日が期限だった米中交渉は、決着がつかず期限延長となった。決着は3月下旬と予想される首脳会談に持ち越されているが、その可能性は薄い。北朝鮮との首脳会談の結末が、米中首脳会談の結末を予告しているように思える。トランプ大統領の気分次第ということもあるが、自分の身に関わる問題が急展開し、気もそぞろの状況にあると考

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