医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

反撃を恐れない直言こそが次の時代の医療をよくしていく

第82回

鳥集徹

2019年3月15日号

「あいつは医者や薬の悪口ばかり書いている」 そう思われているかもしれないが、むしろ筆者は平成に入っての医療は、以前に比べてずいぶんよくなったと高く評価している。 まず、90年代頃に、欧米からインフォームドコンセントやセカンドオピニオンの概念が普及した。それまで、医療は「パターナリズム(父権主義)」に支配されていた。父が子を導くがごとく、医師は患者に治療を押し付け、患者も医師に言われるがままの「お任せ医療」がまかり通っていた。 それが欧米からインフォームドコンセントの概念が入ったことで、医師は患者に診断結果や方針を説明して、同意のうえで治療を進めるべきとされるようになった。セカンドオピニオンにしても、昔は医師に取材すると、「前医の批判はよくない。患者の奪い合いになる」と批判的に話す医師も少なくなかったが、今やこれを否定する医師は前時代的と見... 「あいつは医者や薬の悪口ばかり書いている」 そう思われているかもしれないが、むしろ筆者は平成に入っての医療は、以前に比べてずいぶんよくなったと高く評価している。 まず、90年代頃に、欧米からインフォームドコンセントやセカンドオピニオンの概念が普及した。それまで、医療は「パターナリズム(父権主義)」に支配されていた。父が子を導くがごとく、医師は患者に治療を押し付け、患者も医師に言われるがままの「お任せ医療」がまかり通っていた。 それが欧米からインフォームドコンセントの概念が入ったことで、医師は患者に診断結果や方針を説明して、同意のうえで治療を進めるべきとされるようになった。セカンドオピニオンにしても、昔は医師に取材すると、「前医の批判はよくない。患者の奪い合いになる」と批判的に話す医師も少なくなかったが、今やこれを否定する医師は前時代的と見られ

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