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OBSERVER

元厚生労働省医政局経済課長(現国民健康保険中央会理事長)・原勝則

2019年4月1日号

後発品「やっとここまで来た」――政府の後発品使用促進策のスタートとされる02年度改定時に、医政局経済課長を務めていました。 原 就任した00年当時、まだ後発品は「安かろう、悪かろう」の議論が多かった。「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」(最終報告93年5月)で後発品の意義が明確化され、「GEルール」(先発品の40%で下げ止め)や一般名処方の容認なども行われていたが、後発品使用促進は建前でしかなかった。医薬協(医薬工業協議会、現日本ジェネリック製薬協会)も、団体としての活動がほとんどできていなかった。環境整備としては「日本版オレンジブック」の発行などの動きはあったが、まずは、業界が一丸となって行動してもらわないといけないと感じ、01年頃から毎月1回程度、医薬協と定期的な勉強会を行って意見交換をした。――ネガティブなイメージが残るなか、後発品の使用促進に動... 後発品「やっとここまで来た」――政府の後発品使用促進策のスタートとされる02年度改定時に、医政局経済課長を務めていました。 原 就任した00年当時、まだ後発品は「安かろう、悪かろう」の議論が多かった。「21世紀の医薬品のあり方に関する懇談会」(最終報告93年5月)で後発品の意義が明確化され、「GEルール」(先発品の40%で下げ止め)や一般名処方の容認なども行われていたが、後発品使用促進は建前でしかなかった。医薬協(医薬工業協議会、現日本ジェネリック製薬協会)も、団体としての活動がほとんどできていなかった。環境整備としては「日本版オレンジブック」の発行などの動きはあったが、まずは、業界が一丸となって行動してもらわないといけないと感じ、01年頃から毎月1回程度、医薬協と定期的な勉強会を行って意見交換をした。――ネガティブなイメージが残るなか、後発品の使用促進に動い

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